夏のSNSキャンペーン事例10選|X(Twitter)・Instagram投稿を解説
Date : 2024/04/12
本記事では、夏をテーマにしたSNSキャンペーンで得られるメリットを紹介すると共に、最新の“夏のSNSキャンペーン”事例を、X(旧Twitter)・Instagramに分けて解説します。
戦略設計からコンテンツ制作、分析・改善までのフローもまとめているので、夏にキャンペーンを検討中の方はぜひお役立てください。
この記事でわかること
- 夏のSNSキャンペーンで得られるメリット
- 事例を通じた夏キャンペーンの成功ポイント
- 夏のSNSキャンペーンの実施フロー
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目次
夏のSNSキャンペーンがもたらすメリット
「『#○○』で投稿して豪華賞品をゲット」「フォロー&いいねで○○をプレゼント」といったSNSキャンペーン。情報の拡散効果が高く、認知拡大や新規ユーザーの獲得に優れているため、今や企業にとって無くてはならないマーケティング施策となっています。
そんなSNSキャンペーンですが、特に「夏」は実施のチャンスです。
主に、以下のようなメリットがあります。
キャンペーン参加率が良い
有職者や学生の場合、一年の中でも特に期間の長い「夏季休暇」があります。
普段よりも自由時間が増えるため、SNSを利用するユーザーもグッと増え、情報が行き届きやすくなります。
特に子どもを持つ親世代の場合、子どもの夏休みに合わせてイベントを考えたり、何かを始めさせたりと、行動的になるタイミングであるため、やはりキャンペーンへの関心も高くなります。
通常のキャンペーンよりも少し参加ハードルを上げても、応募数を確保しやすい傾向にあると言えるでしょう。
企画を組みやすい
夏という季節は海に行ったり旅行に出かけたり、キャンプに行ったりとアクティブになる季節。「写真投稿キャンペーン」や「”夏休み”に関連する出来事の投稿」など、企画を組みやすいのもメリットです。
お出かけ、花火、自由研究など、イベントに絡めたキャンペーンを実施することで、プラットフォーム上での盛り上がりを生むコンテンツを作ることができます。
<関連記事>
・【X(旧Twitter)キャンペーン】4種類・16事例で学ぶ成功のコツとやり方
・Instagramキャンペーン事例|3種類・15事例で学ぶ成功のコツ
・SNSキャンペーン事例15選|Instagram・X・TikTokの成功例・ポイント
▷ X(旧Twitter)を活用したキャンペーンの設計方法は下記よりご覧ください。
参考:ブランド認知・UGC創出に貢献!Xキャンペーン支援サービス資料
Xの夏キャンペーン事例5選
ここからは、実際にXでおこなわれた企業のキャンペーン事例を紹介していきます。
「フォロー&リポスト」キャンペーン事例
< 学研児童書編集部 >
今年の夏は、歴史を学ぼう。学研のまんが・読み物キャンペーン
■キャンペーン概要
株式会社Gakken
<条件>フォロー&リポスト
<賞品>
『そうなんだ!日本の歴史のお話』<古代〜室町時代編><戦国時代〜現代編>の2冊
<応募期間>2023年7月24日~2023年7月30日
■ここがポイント!
3週にわたるプレゼントキャンペーンで、ユーザーの関心を継続的に集めた事例です。
賞品の発送が「キャンペーン終了後3週間以内」となっており、キャッチコピーである“今年の夏は、歴史を学ぼう”の通り、子どもの夏休み中にゲットできる点でも参加意欲を掻き立てています。
< るるぶKids【公式】 >
夏のおでかけキャンペーン
■キャンペーン概要
株式会社JTBパブリッシング
<条件>フォロー&リポスト
<賞品>JTB旅行券2万円分 5名様
<応募期間>2023年7月24日~2023年8月7日
※発送は2023年8月中旬
■ここがポイント!
まさに夏休みにぴったりの企画。
フォロー&リポストの2ステップで完了するシンプルな応募条件にし、参加ハードルを下げていることから、「るるぶKids」の認知拡大が狙いであることがわかります。
賞品がJTB旅行券2万円という豪華さに加え、夏休み後半における遊び需要を満たしてくれる点でも多くの関心を集めました。
「ハッシュタグ投稿」キャンペーン事例
< NISHIKIYA KITCHEN|ニシキヤキッチン >
夏休みチャチャッとごはん キャンペーン
■キャンペーン概要
株式会社にしき食品
<条件>フォロー&投稿(ハッシュタグ)
※ フォロー後、ハッシュタグ「#夏休みチャチャッとごはん」「#ニシキヤキッチン」をつけごはんの写真を投稿
<賞品>
・チャチャッとごはん最優秀賞 家族でチャチャッとごはんセット(11個入) 採用レシピが漫画に登場
・チャチャッとごはん賞 カレーBEST5セット(5個入) 10名様
・夏休み頑張ったで賞 カレーおすすめセット(3個入) 40名様
<応募期間>2023年7月7日〜2023年8月20日
■ここがポイント!
子どもを持つ親世代にとっての悩みのタネである、「夏休み期間のお昼ごはん」をテーマにしたことで、多くの共感を集めました。ただの写真投稿ではなく、投稿自体が“お役立ち情報”となるため、投稿を見て回っても楽しめる企画です。
また、チャチャッとごはん最優秀賞に選ばれた投稿は漫画になるということで、さらにドキドキ感が演出され、参加意欲を高めています。
< AQUALABEL(アクアレーベル) >
主婦・主夫たちの夏休み 妄想選手権キャンペーン
■キャンペーン概要
株式会社資生堂
<条件>フォロー&投稿(ハッシュタグ)
※フォロー後、ハッシュタグ「#主婦・主夫たちの夏休み妄想選手権」をつけ“理想の夏休み”を投稿
<賞品>オールインワン3種のサンプルセット 1万名様
<応募期間>2023年8月21日〜2023年9月21日
■ここがポイント!
夏休み中、子どもの世話と仕事でバタついている主婦・主夫をターゲットにしたキャンペーン。お試しサイズでありながら、オールインワン3種セットという豪華な賞品が1万名に当たるということで、参加意欲を高めています。サンプリングプロモーション的に、大量に商品を配布したことで、当選したユーザーからはUGCが多数発生していました。
“理想の夏休み”という、ユーザー同士が共感し合えるテーマ設定にしているのもポイントです。
< お口の恋人 ロッテ/LOTTE【公式】>
夏の爽クイズXキャンペーン
■キャンペーン概要
株式会社ロッテ
<条件>フォロー&投稿(ハッシュタグ)
※キャンペーン投稿内にあるクイズの解答を選択肢ボタンから選び、投稿
<賞品>爽5個セット 100名様
<応募期間>2023年6月20日〜2023年6月26日
■ここがポイント!
アイスが手放せない、夏本番より少し前のタイミングでキャンペーンを実施し、ブランド想起を狙った事例です。カンバセーションボタンを用意することで、ユーザーの負担を減らし、参加へのハードルを下げています。
また、キャンペーン条件には「動画を観る」というアクションが差し込まれており、商品の世界観をしっかりと伝える工夫がなされています。
▷ X(旧Twitter)を活用したキャンペーンの設計方法は下記よりご覧ください。
参考:ブランド認知・UGC創出に貢献!Xキャンペーン支援サービス資料
Instagramの夏キャンペーン事例5選
続いては、Instagramでおこなわれた企業のキャンペーン事例を紹介していきます。
「フォロー&いいね」キャンペーン事例
< ポカリスエット【公式】>
ポカリと夏休み フォロー&いいねキャンペーン
■キャンペーン概要
大塚製薬株式会社
<条件>フォロー&いいね
※夏の思い出の写真と指定のハッシュタグ「#ポカリと夏休み」をつけて投稿すると当選確率がUP
<賞品>オリジナルグッズなど
<応募期間>2023年7月24日〜2023年8月31日
■ここがポイント!
「#ポカリと夏休み」というタイトルを前面に押し出すことによって、“夏の思い出”に商品を結びつけ、ブランドの想起性アップにつなげている事例です。
アウトドアのイベントが増える夏にぴったりのハッシュタグであるため、夏の思い出をInstagramに投稿するついでに当選確率アップできる、ユーザーにとって嬉しい企画となっています。
また、賞品をクーポンなどではなく「オリジナルグッズ」とすることで、コアユーザーの参加を狙っていることがわかります。自然と多くのUGCが創出されただけでなく、キャンペーン開催中に投稿写真を公式アカウントで紹介することで、ユーザーとの関係性構築にもつながっている事例だと言えるでしょう。
「フォロー&コメント」キャンペーン事例
<雪印メグミルク公式アカウント>
夏休み まなんで!つくって!あそんで!自由研究キャンペーン
■キャンペーン概要
雪印メグミルク株式会社
<条件>フォロー&コメント
※特設ページで紹介している「キッズクッキング」のレシピで、食べてみたい、つくってみたいレシピを選んでコメント
<賞品>商品詰め合わせ 50名様
<応募期間>2023年7月13日~2023年8月31日
■ここがポイント!
特設ページと連携したキャンペーン企画。
夏休みの折り返し地点のタイミングで「自由研究」というテーマを持ってくることで、子どもを持つユーザーへの興味喚起に成功しています。
紙パックを使った工作やミルクに関する知識、まとめシートなど、“子どもにすすめたい”お役立ちコンテンツが用意されているだけでなく、大人も「作ってみたい!」と思わせる“映えスイーツ”を紹介することで、ブランドの認知・想起・売上の向上にもつながっている事例です。
< ほっかほっか亭【公式】>
キッズトリオ フォロー&コメントキャンペーン
■キャンペーン概要
株式会社ほっかほっか亭総本部
<条件>フォロー&コメント
※コメント投稿後、プロフィール欄の応募URLからInstagramにログインし、その場で抽選
<賞品>オードブル詰め合わせ「キッズトリオ」を1点無料で獲得できるクーポン 100名様
<応募期間>2023年8月3日〜2023年8月31日
■ここがポイント!
子どもと楽しめる「キッズトリオ」を押し出した、夏休み期間にぴったりのキャンペーン企画。賞品が無料クーポンというシンプルさ、参加してその場ですぐ抽選結果が分かる「インスタントウィン」形式特有のワクワク感で、ユーザーが参加したくなるキャンペーンに仕上がっています。
条件となっているコメント内容は簡単にして、参加ハードルは下げつつ、当選者にはアプリのダウンロードというアクションを組み込むことで、リピーターの創出をねらっています。
<ピエトロオフィシャル>
ピエトロおじさんの夏休み 大喜利チャレンジ
■キャンペーン概要
株式会社ピエトロ
<条件>フォロー&ピエトロおじさんのイラストを見て「大喜利コメント」
<賞品>
・優秀賞「ピエトロ商品が食べ比べできる豪華セット」(ピエトロ商品 30,000円相当) 1名様
・SNS担当賞「ピエトロSNS担当おすすめ商品セット」(ピエトロ商品 3,000円相当) 5名様
<応募期間>2023年7月14日〜2023年8月13日
■ここがポイント!
「夏休み」をテーマとしたユニークなテーマ設計で、ユーザーの参加意欲を刺激しています。キャンペーン終了後には「大喜利結果発表」と題して、面白いコメントに対し企業側がツッコミを入れた投稿をアップ。
ブランドキャラクターの活用に加え、担当者が親しみやすい口調でユーザーと接することで、企業・ブランドへの継続的な関心、好感につなげています。
「フォロー&投稿」キャンペーン事例
<【公式】株式会社ワイズマート >
ワイズマート×明治 夏休み明治こどもぬりえコンテスト
■キャンペーン概要
株式会社ワイズマート
<条件>フォロー&写真投稿(ハッシュタグ)
※フォロー後、ハッシュタグ「#ワイズマート×明治こどもぬりえコンテスト」をつけ、フィードに“お子さまが塗ったぬりえ”の写真を投稿
<賞品>
・ワイズマート賞 明治お菓子詰め合わせ2,000円分 5名様
・明治賞 明治お菓子詰め合わせ1,000円分 30名様
<応募期間>
2023年7月29日~2023年8月20日
■ここがポイント!
明治とワイズマートのタイアップ企画。
夏休みに、子どもと一緒に楽しめるという点で興味を引いています。
ぬりえ用紙はワイズマート各店舗で配布されており、また当選者への賞品受け渡しも各店舗としているため、来店促進にもつながっている事例だと言えるでしょう。
▷ Instagramを活用したキャンペーンの設計方法は下記よりご覧ください。
参考:ブランド認知・UGC創出に貢献!Instagramキャンペーン支援サービス資料
夏キャンペーンにおけるSNS投稿|戦略設計~発信の流れ
テテマーチでは、夏キャンペーンを含む、SNSキャンペーンは以下のように「戦略設計」「施策計画・コンテンツ制作」「分析・改善」の流れでおこなっています。
戦略設計
SNSキャンペーンでは「投稿のエンゲージメント」「自社サイトへの流入」「商品やサービスの購入」などといった目標設定を予めおこなってから企画・実施を開始するのが、成功のためのポイントといえます。
「商品・サービス認知で、とりあえずキャンペーンをやる」などといった、目標がない状態で始めるキャンペーン企画は成功しづらいため、定量的に進捗を把握していきましょう。
まずは、そもそもXやInstagramキャンペーンで成し遂げたい目的を整理します。
「アピールしたいもの」「キャンペーン開催目的」「商品・サービスシェア率」「既出UGC有無」などが整理する課題となります。
また、インセンティブを検討する際には、上記で整理した目的からユーザーの「参加数」や「ブランドへの熱量」を考え、自社商品がよいのか、他社商品がよいのか、そのうえで消費が限定的なもののほうが良いかなど、成し遂げたい目的に合わせて効果的なインセンティブを選定します。
例えば「ブランド熱量はそこまで高くない、幅広いユーザー」に向けたキャンペーンなのであれば、消費が限定的でなく、大多数の人が使えるギフトカードなどを付与したほうがユーザーにとって魅力的であるといえるでしょう。
施策計画・コンテンツ制作
キャンペーン成功のためには、はじめの目的整理に加え、実施時期の設定も非常に重要なポイントです。
四季のイベント、例えば今回の「夏」であれば、“お盆休み”や“夏のボーナス”の時期に合わせたキャンペーンの開始・終了時期の設定をすること、
また旅行やお祭り、自由研究などといった夏らしいテーマを絡ませたコンテンツ制作をおこなうことで、より良い施策になるでしょう。
続いて、目的に応じて適したキャンペーンを選定します。
主要なものとしては「フォロー&いいね」「フォロー&コメント」「フォロー&投稿」、またXの場合「フォロー&リポスト」があります。
例えば「フォロー&投稿」の場合、特定のテーマに対するUGCが生まれるため、ブランドの認知向上・話題化を狙える一方で、参加ハードルが高く、ブランドの認知度によっては参加者数が獲得しづらいといったデメリットもあります。
このような各投稿種別のメリット・デメリットを踏まえた企画をし、具体的な発信内容を検討し、コンテンツを作成していきます。
分析・改善
戦略設計、計画に基づいたキャンペーンの実施後は効果検証をおこない、課題点や今後キャンペーンを実施する場合の改善点を考えることが必要です。
例えば、弊社では下記のような指標を検証し、施策の振り返りを行っています。
・理想値・目標値
フォロワー推移
・コメント内容/UGC
・広告配信結果
Cost、IMP、CPM、Click、CTR、CPC
・コメント収集
いいね数、コメント件数、コメント率
まとめ
本記事では、XとInstagramにおける、夏キャンペーンのメリットや成功事例を解説しました。
夏は他の季節よりも時間に余裕のある生活者が多く、またボーナスなどの影響もあって購買意欲も高まりを見せる期間です。
ぜひ本記事を参考に、プラットフォームを上手く使い分け、より幅広いオーディエンスに効果的なキャンペーンを実施していきましょう。
またテテマーチは、2015年の創業以来700社以上のSNS運用支援で培った企画力が武器です。データと企画力を活かしたアカウント運用支援をすることで、知見のない状態でのやみくもなSNSマーケティング施策ではなく、着実に成果へ繋げていきます。
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